二つの超音波振動子を装備した医療用器具洗浄器。
ムラのない強力な洗浄力で使用済み器具の洗浄をまず行います。
歯科用器具洗浄・除菌システム。器具に付着した血液や唾液等のたんぱく質は55℃を超えてしまうと変成し凝固してしまいます。この歯科医療専用に開発されたシステムを導入することによって、たんぱく質が凝固しない55℃以下の温度で水洗い・弱アルカリ性洗剤を使った洗浄及びすすぎをし、その後に93℃ですすぎ・除菌の工程に移る高性能歯科医療用洗浄機にて除菌を行います。
第一・第二工程で洗浄→除菌を行ってきた器具を121℃・2気圧で滅菌する高圧蒸気滅菌器です。オートクレーブは、高圧蒸気により器具に付着したすべての細菌やウィルスを全て死滅することができます。
洗浄→除菌→滅菌の3工程を全て終了した器具は抗菌キャビネット内に保管されます。このキャビネットの中には、滅菌済みの器具を入れるので、雑菌の繁殖は避けたいものです。紫外線灯での殺菌効果と菌が繁殖しにくい抗菌ステンレスを使用したキャビネットの中で使用時まで保管をおこないます。
バキュームとは治療するときに歯科衛生士が持っている吸引のことを指しますが、当院では口腔外バキュームも併用しております。口腔外バキュームは治療中に出る歯の削りカスや金属片、入れ歯の削りカス、患者さんの血液や唾液などの浮遊粉塵や細菌汚染物質となるものを吸引し、クリーンな院内環境を提供するためのものです。
その他にも取り組んだ院内感染予防対策として、食品業界の製造分野で求められる圧縮エア品質基準をクリアした歯科用クリーンエアコンプレッサー「ウィスパーシルフ」を使用しています。キーンと歯を削る機械(タービン)を回したり、口の中に空気を当てる3ウェイシリンジの空気を作っているのはコンプレッサーと呼ばれる空気を圧縮する装置です。